きっかけは一冊の本。たまたま古本屋さんで手に取ったこんまりさんの有名な書籍。ひと昔前に、世間を賑わせたことは知っていたけど、なかなか読むまでに至らなかったのに、今回本棚を眺めていたら目に入ってきて、気になったから買ってみることにした。
ときめく片付け?片付けるのにそんなこと感じるかな?と半ば疑いながらも読み進めてみると、だんだんと部屋を掃除したい衝動にかられた。
私は、かなり物持ちのいい人間だ。
未だに、小学生の頃遊んでいたスーパーファミコンを箱付きで持っているし、昔付き合っていた恋人からのプレゼントさえも捨てきれず持っていた。・・・・ところが、この件に関しては、遊びに来た友人に見つかって捨てられってしまったけれど・・・。
学生の時に来ていた服だってまだたくさんクローゼットに眠っている。
今すぐ捨てないと困るという訳ではないけれど、いつかは整理しないといけないんだろうな~と、心のどこかでは思っているものがほんとうに多く残っているのだ。
でも、思いたったが吉日と言うように、今回こんまりさんの本が何かを私に訴えかけている。
この本を手に取ってしまったのだから、これはもう、片付けるしかないのだろう。
そう、今日やるのがいいタイミングだと思った。
本屋の帰り、まだ時間があった私は、Francfrancに立ち寄った。
ここにくるといつもなぜだか幸せな気持ちになる。大人のオシャレな家具が気分を上げてくれる。こんな素敵な家具が、私の部屋にも飾れたのならば素敵だけれど、物があふれる私の部屋に本当に置けるだろうか・・・・。
なかなかイメージがわかないけれど、想像してみたら、ちょっとワクワクしてきたので、早速家に帰って本を読み始める。
本を読んでみて、ざっくり要約すると、物はときめくものだけを残して、あとは片付けるというもの。
本を読むまでその判断基準を持ったことがなかった私は、もったいないから残しておくとか、もしかしたら今度使うかもしれないという理由で、物を溜め込んでいたけれど、それは間違いで、物に対して、ときめくかどうかで判断するべきだというこんまりさんの考えはまさに目からうろこだった。
その本を読んでからというもの、ときめくかどうかで物を見てみると、私の部屋はこんなにもときめかないもので囲まれていたのかと驚いた。
本を読み終わる前から、早く片付けしたくてうずうずしてきた。
それからは一気に本を読み進め、読み終わったころに部屋の片づけを始めていた。
こんまりさんの言う順番で行くと、まずは服から。
大量にあった服の山から、ときめいた服だけを選びだす作業を続けていくと、なんと1/3程の量にまで減らすことができた。ときめかない不要の服をかき集めると、なんとごみ袋4袋にもなった。この日はちょうどゴミ出し日だったこともあり、気が変わらないうちに捨てに行くことにした。
さようなら~、今までありがとう。感謝して、私は服をごみ置き場に放り投げ、部屋に戻る。
なんとすっきりした気持ちだろうか・・・。少し物が減った部屋を見渡すと思っていた以上に快感だった。
続いて、本棚、台所と容赦なく片付け始め、全く使っていなかったフライパンや、ヤカン、大量のストック品をポンポンゴミ袋へ。こんなに物を手放すのが簡単だなんて思ってもみなかった。本は段ボール2箱では足りない位出た。
これは後日、古本屋さんに持っていこう・・・。
気づいたら朝を迎えていた。さすがに疲れたので、ひとまず寝て、続きは夕方から。
片付け再開。
今度は棚の小物や、書類の整理。書類には過去仕事の形跡があって、懐かしさを感じながらも、ごみ袋へポイ。懐かしいけれど、もう使うことはない書類だから。
気づけば、随分物を捨てることに抵抗がなくなってきて、どんどん分別作業が進んでいた。
また夜が更けてきて、片付け2日目突入。
物持ちさんの私の部屋は2日かかっても片付けが終わらなかった。
このブログも、休憩中に書いていて、まだ片付けの途中なのだけど、こんまりさんが言うには、いっきに終わらせてしまうことが大事だとか。古本屋さんに行ったり、ごみ捨て日に合わせて物を捨てたりすると、完全に片付けを終えるにはあと数日はかかりそうだ。でも、段々と部屋も心もすっきりしているのが実感できる。
終わったら、Francfrancに行って壁紙や一人ソファーでも買ってみようかな。
想像するだけで今、既にワクワクしている。
片付けっていいもんだなと思った。友人を呼んでこの本をおススメしてみたくなった。
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